私がこのブログやnoteで、自分の体験を発信しようと思ったのには、たった一つの、しかし人生を根底から覆す強烈な理由があります。
「妻が倒れたから」です。
令和6年9月末のことでした。それは、いつもと変わらない夕方の風景のはずでした。
18時55分。いつもの底抜けに明るい「いつもの景色」が奪われました。
夕飯の支度をしていた彼女が、休日にテレビを観ていた私の横へゆっくりと歩いてきて、ちょこんと座り込んだのです。そして、うなだれた感じで下を向いたまま、ピクリとも動かない。
「??! 何か違う!」
直感した私が「どうした?しんどい?」と声をかけても、彼女は言葉が出ない。ただ首を横に振るだけで……。下から顔を覗き込み、彼女の目を見た瞬間、私は確信しました。
頭をよぎったのは、『脳梗塞』の三文字でした。
「救急車呼ぶよ!」と叫ぶ私に、彼女は首を横に振りました。自分が不自由になることで、私に迷惑を掛けてしまうと感じたのでしょう。
「……死ぬ気??」
私が必死にそう問うと、彼女はうなだれたまま、コクッと頷いたのです。ついさっきまで普通に夕飯を作っていたのに。
一命は取り留めたものの、その後遺症として彼女に残ったのは「右半身の手足の完全な麻痺」と、言葉をうまく発したり理解したりできなくなる「失語症(言語障害)」でした。

コメント